外構工事

「門扉」や「門柱」、は建物の出入り口になる部分に設置します。以前は門扉の横に塀やフェンスを設置するクローズド外構が主流でしたが、最近では出入口部分を囲わないオープン外構が人気となっているので、門扉は必要ないと考える人も増えています。一方で、門柱は表札や郵便受け、インターフォン、照明などを設置する場所としても多くの建物で採用されています。

「玄関アプローチ」とは、建物が面している道路から玄関ドアまでの道のりのことをいいます。その建物に住む人が出入りするたびに通るだけでなく、訪れた人や通りかかった人の目に入る場所なので、こだわりたいものです。玄関アプローチには、雨の日でも滑りにくい素材を用いることが大切です。また、植栽を取り入れることで親しみのある雰囲気を作り出せるでしょう。

「フェンス」や「塀」は建物の周囲をぐるりと囲い込むクローズド外構にする場合はもちろんのこと、オープン外構にしたい場合であって隣との境目に設置します。向こう側が見えないタイプのフェンスや塀は重厚感があって目隠しになりますが、風通しが悪くなったり不審者に侵入されやすかったりといったデメリットもあります。そのため、部分的であっても見通しの良いフェンスや塀を選ぶのがおすすめです。

「カーポート」や「ガレージ」といった駐車スペースは、住んでみてから「想像以上に狭かった」「荷物が多い時や雨の日に乗り降りしにくい」というようなことのないように、車の所有台数や乗り降りする時の動線に合わせて考えなければなりません。とくに子どもがいる家では乗り降りしやすい動線を確保することが非常に大切なので、よくシミュレーションしましょう。

「物置」は、アウトドア用品や園芸用品を片付けるのに欠かせない設備です。マイホームを建てたのを機に家庭菜園に挑戦する人もいると思いますが、肥料や土が付いたスコップは家の中に持ち込むのに躊躇する人が多いので、物置があれば重宝します。物置を設置する時は「小さめでいい」と思っても、月日が経つにつれて物は増えていくので、一回り大きめのものを設置するのがおすすめです。

「ウッドデッキ」とは地面よりも高く設置された木造、もしくは木造風の床のことです。ウッドデッキがあると、外の空気を楽しみながらお茶を飲んだり読書をしたりすることができます。また、子どもやペットにとっては日向ぼっこしながら遊ぶのにちょうどいいスペースになるでしょう。リビングの床の高さに合わせて窓の外にウッドデッキを設置すれば、空間に奥行きができて広く見える効果もあります。

「植栽」とは玄関の周囲に目隠しになるような木や、庭に芝生を植えることをいいます。植栽があることによって建物の雰囲気ががらりと変わるので、忘れずに取り入れたいものです。ただし、日中は外出していたりして水やりなどの植物の世話をする余裕がない人も多いので、あまり熱心に世話をしなくても枯れにくい強い植物を選ぶのがおすすめです。

外構工事では、夜間の様子をイメージすることもとても大切です。「照明」は建物の周囲を明るく照らすだけでなく、防犯性を高めるのにも役立ちます。玄関や勝手口に常夜灯を設置する以外に、夜間に暗がりを作らないように人感センサーが付いた照明も活用するようにしましょう。照明をうまく取り入れると、幻想的でロマンティックな外観を作り上げられます。