土木・舗装

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土木・舗装工事の概要とは?各工事の種類や工程について解説!

時々、街で見かける道路の舗装工事ですが、実際にはどのような工程を経て道路が造られるのかは、あまり知られていません。
土木工事については、その言葉自体は馴染み深いものの、どのような工事を指すのかよくわからないという人も多いでのではないでしょうか。
そこで今回は、土木工事と舗装工事の種類や工程などについて解説します。

1.土木工事の概要

土木工事の概要

土木工事とは、建築工事以外のインフラに関わる建設工事の総称です。建築工事は、屋根・柱・壁などの構造がある建物の工事のことで、その建築物には、外構を含む住宅・商業施設・学校などがあります。インフラは、学校・病院・社会福祉施設・道路・トンネル・港湾・ダム・鉄道・橋梁(きょうりょう)・上下水道など、福祉や経済の発展に必要な公共施設のことです。

土木工事は、インフラ整備のほかにも、建物の土台となる基礎部分を造ったり、自然災害に備えたりといった役割も担っています。また近年では、橋梁・水道管・ガス管などの耐震対策工事もよく行われるようになりました。

2.主な土木工事の種類と内容

主な土木工事の種類と内容

土木工事には、さまざまな種類があり、人々の安全で快適な生活を維持するためには必要不可欠です。
ここでは、道路工事・橋梁工事・鉄道工事について説明します。

2-1.道路工事

道路工事は、新設工事・改良工事・維持修繕工事の3種類があり、各都道府県の道路管理者が行います。新設工事は、道路を新たに造る工事です。土で造った基面に、さまざまな材料を加え、敷き均し(しきならし)や締固めなどの舗装工事を行います。

改良工事は、既設道路で交通の支障となっている箇所を改良する工事です。狭かったり見通しが悪かったりする道路を広くする幅広工事や、バリアフリー化に向けた歩道整備などがあります。維持修繕工事は、道路の維持と修繕を目的とした工事で、損傷したり老朽化したりしているアスファルトの補修や、ガードレールや交通標識などの取り換えがあります。

2-2.橋梁工事

橋梁とは、海や川などを渡るための建造物で、つり橋・桁橋(けたばし)・アーチ橋・ラーメン橋などさまざまな種類があります。これらの橋を架ける工事が橋梁工事です。橋梁工事には、橋の土台を造る下部工と、橋本体を造る上部工に分かれます。下部工は、まず橋を支えるための杭を地中に打ち込み、その周辺の土台を固めます。

次に、型枠にコンクリートを流し込み、固まれば鉄筋コンクリートの土台の完成です。上部工では、橋脚の上に橋桁を設置し、その橋桁にコンクリート・各種コーティング剤・アスファルトを使用し舗装していき、同時に側壁も設置していきます。最後に証明や標識などの設備を整え、橋梁工事の完了です。

2-3.鉄道工事

鉄道工事は、電気設備・建築・土木建設の3種類の工事に分かれます。電気設備工事は、鉄道間に電線を張ったり、古くなった電線を取り替えたりなどの架線工事です。さらに、受変電設備や信号機などの設置やメンテナンスも行います。

建築工事は、耐震性やバリアフリー化も考慮された駅舎や事務所などの工事です。土木建設工事は、路盤工事と軌道工事があります。路盤工事は、レールや枕木などを支持するための路盤に関わる工事です。粒度調整砕石を使用した強化路盤が最も普及しています。軌道工事は、路盤上の構造物に関わる工事で、レール・枕木・道床などの設置やメンテナンスが行われます。

3.舗装工事の概要とその目的

舗装工事の概要とその目的

舗装工事とは、歩行者や車両が安全に通行できるよう、道路の表面にアスファルト・コンクリート・石・煉瓦などを敷き固める道路工事です。また、舗装工事にはさまざまな目的やメリットがあります。

3-1.泥濘(でいねい・ぬかるみ)や砂埃飛散の防止

未舗装の道路は、雨が多い時期になると車両や歩行者の通行ですぐに泥濘化し、通行に支障がでます。一方、乾燥した時期に問題となるのが、砂埃などの飛散です。なお、道路を舗装することで、天候や季節に関係なく、快適に通行できます。

3-2.安全性の向上

舗装することで、道路が平坦になり安全に通行できます。さらに、車両の走行や制動に最適な滑り抵抗を持たせることができ、騒音や振動の軽減にも効果的です。

3-3.景観を維持・改善

道路の舗装は、実用面だけでなく、景観を維持・改善する役割も果たしています。観光地などでは、景観を損なわないよう、街並みに合った舗装材が使用されることも多いのです。

4.舗装道路の構造と舗装工事の工程

舗装道路の構造と舗装工事の工程

舗装道路は、5つの層から構成されており、上から順に、表層(ひょうそう)・基層(きそう)・上層路盤・下層路盤・路床(ろしょう)となります。舗装工事は、現場での測量から始まり、その後、各層の工事に移行していきます。

4-1.路床工事

路床は、舗装道路の最下層である土の部分です。ブルドーザーで表面を平坦に整えた後、モーターグレーダーで締め固めていきます。路床は、道路の安定性や強度に大きく影響する重要な部分です。路床に十分な強度がなければ、地盤沈下を引き起こすこともあるので、しっかりとした工事が必要です。そのため、かなりの交通荷重が予想される場合、路床の厚みは1mほどにもなります。

4-2.路盤工事(上層・下層)

路床の上に、粒度調整砕石を均一に敷き均し、ロードローラーで締め固めていく工事です。路盤は、クッションのような働きをします。表層や基層にかかる交通荷重や衝撃をソフトに分散・吸収できるよう、柔軟性と硬さの相反する性質を兼ね備えているのが、路盤の特徴です。路盤の強度が不足している場合、表層部分(アスファルトなど)がひび割れやすくなります。

4-3.基層工事

アスファルトフィニッシャーという重機を使用し、150℃以上に加熱したアスファルト合材を路盤の上に敷均し(しきならし)、ロードローラーで締め固めていくのが基層工事です。基層部分にもクッションの役割があり、交通荷重を、受け止めたり分散させたりしながら路盤へ伝えていきます。

4-4.表層工事

表層は、舗装道路の最上層で、車両などが直接接する部分です。そのため、耐摩耗性・耐久性・耐水性に優れ、適切な滑り抵抗を持つ、アスファルト合材が広く使用されています。また、ひび割れしにくく平坦な表面が実現できるよう、基層より高密度なものが使われます。表層工事は、基層の上にアスファルト合材を敷均し、締め固めていく工事です。最後にセンターラインをひくなど、表面の加工を施し、舗装工事の完了となります。

5.まとめ

まとめ

人々の快適な生活に欠かせないインフラを支える土木・舗装工事は、どれも専門性が高く、技術力を必要とするものばかりです。工事の規模も大きいので、その環境や条件を考慮した綿密な計画や設計が重要となります。

「サンスダ建設株式会社」は、千葉県佐倉市の総合建設会社です。業務内容は幅広く、一般建築・一般土木・管工事・舗装工事・エクステリア施工のほか、各種設計施工・解体工事・産業廃棄物収集運搬を行っており、お客さまに喜んでいただける工事をご提供しています。これらの工事や施工をご検討でしたら、お気軽にお問い合せください。

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